甲状腺は頸部の両側にある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンはからだを動かす燃料の一つであり、欠乏(甲状腺機能低下症)すればうつ症状や疲労感が増し、過剰な場合(甲状腺機能亢進症)は発汗、動悸や手の震え、痩せを認めます。どちらも進行すると重篤な状態になり得るため、早期発見が肝要です。
甲状腺腫大のみを指摘された場合は、橋本病の可能性が懸念されます。自己抗体による慢性炎症の状態で急な治療は必要ありませんが、ホルモン分泌が低下または過剰になることがあり年に1回程度の採血による経過観察が必要です。
また、橋本病は一般人口に比して甲状腺悪性腫瘍の合併が多く、定期的なエコー検査を実施します。良性か悪性か判断が必要な場合は、細胞診検査(針で細胞を取ってくる検査)が必要ですので、検査施設をご紹介いたします。(お茶の水甲状腺クリニック)