腎臓は生体内で浄水器のような役割をもっています。血液は腎臓に流入し、濾過されます。余分な水分や塩分は尿として排泄され、蛋白は身体に戻されます。したがって、からだの浮腫みや尿蛋白、血尿は腎臓病のサインです。血液検査ではクレアチニン(Cr)という代謝物の測定から腎機能を推定します。
急性腎不全は免疫関連の病気や体液減少を来す病気、薬剤性が原因であることが多く、免疫抑制剤の治療や輸液療法の検討が必要であるため急を要します。慢性腎臓病は高血圧や糖尿病など他の生活習慣病に因ることが多く原疾患の治療が必要です。
当院ではまずは身体診察、エコーで腎臓サイズや嚢胞の数を確認、さらに血液と尿の精密検査を行います。その結果、急性が疑わしい場合は高次医療機関で腎生検を検討します(当院からご紹介します)。一方で慢性腎臓病と分かった場合は、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の治療を見直し強化します。また、近年腎機能低下の進行を遅らせる効果がある薬剤(SGLT2阻害薬)も登場しており、当院の外来でも導入をしております。
さらに重要なのが、慢性腎臓病の方は薬剤の排泄機能が低下していますので、薬剤量が合っているか確認をします。当院では迅速の血液検査機でCrを測定し、検査から投薬までの通院が一度で済むように設計しています。