脂質異常症は血中のLDLコレステロール、中性脂肪が上昇してしまう疾患の総称です。
コレステロールは元来、飢餓時のエネルギー源や体内のホルモン合成などの役割を担っています。しかし、遺伝的な要因や生活習慣で正常範囲を逸脱して上昇することがあります。LDLコレステロールの上昇は血管塞塞栓イベントのリスクとなるため、長期的には低下させたほうが良いと考えます。当院では受診時に即時治療を行わず、まずは問診と診察で治療適応を判断します。家族性高コレステロール血症、心筋梗塞後、脳梗塞後などは治療適応かつある程度の治療強度が必要です。一方で、生活習慣が原因と思われ、かつほかに是正できる点（喫煙、高血圧、糖尿病など）があればそちらを優先します。
いちど内服治療で低下すればその後大きく値が変化することはないので、オンライン診療への移行も可能です。