高血圧はいわゆる上の血圧が140以上または下の血圧が90以上の場合に診断されます。
糖尿病と同じく血管に優しくない病気ですので、心臓血管イベントを防ぐため降圧剤を内服していたほうが良いと考えられます。
高血圧の中でも見逃したくないものが二次性高血圧です。血圧上昇に関するホルモン分泌異常や、腎血管狭窄、多発性嚢胞腎などが該当し、若年発症や家族歴がある場合は特に疑います。通常の高血圧とは治療選択肢が異なるため気を付けたいところです。
当院では発症時や年齢や身体所見、血圧高値の程度など総合的に判断し、二次性高血圧のスクリーニング検査(内分泌検査、腎エコー検査)や高血圧の合併症スクリーニング(心電図、胸部レントゲン、尿血液検査、眼底検査など)を行います。
高血圧が軽度の場合、減塩や運動療法で経過観察し、不十分であれば少量の内服薬から開始します。血圧が高度に上昇している場合は運動療法を行わず、薬物治療を優先します。
患者さんに合せてカルシウム拮抗薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬、β遮断薬などを選択します。最初は副作用対策のため2-4週間間隔で通院いていただき、固定の内服薬で治療可能になれば2-3か月に間隔を伸ばします。
自宅血圧測定が可能で、病状が安定している方はオンライン診療も可能です。