何らかの理由で肝臓の細胞が傷害を受けている状態を指します。
多くはアルコール性でありますが、ここではアルコール性以外のお話をします。
感染症ではA, B, C型肝炎をよく拝見します。
A型は貝類や加熱処理が不十分な肉から感染し、急性肝炎を呈するので倦怠感がとても強く、時に発熱を認めます。
B, C型肝炎は血液や粘膜を介して感染が成立しますので、針刺しや入れ墨、性行為など感染経路がわかることが多いです。血中ウイルス量など鑑みて治療適応を判断することになります。
また、他には薬剤性や自己免疫性があり、詳細な問診と抗体スクリーニングを行います。
原因不明の場合や、肝障害が進行する場合は肝生検が必要です(当院からご紹介いたします)