- 6月 15, 2024
台東区多職種連携会
台東区多職種連携会
患者さんが抱える問題に対して多職種(ケアマネージャー、リハビリ専門職、医師、薬剤師、看護師、相談員など)で
どのようにアプローチするかを話し合う会です。
今回のテーマは「突発的に発症した障害の受容がすすまない事例へのアプローチ」でした。
急に発症した脳血管障害により、それまで担っていた仕事や家庭、地域の輪から脱落してしまったような気分になり、今後の生活に対する不安からリハビリや治療がすすない事例を検討しました。
結果的に患者さんの抽象的な焦りを時間をかけて具体化し、その時点でもっとも不安に感じていることや希望を多職種で共有、それを各分野のプロがダイレクトにアプローチすることで受容が進みました。
このワークショップを通じて、あらためて患者さんの受容に対するアプローチがすごく難しいと感じました。
血液検査や画像検査など診断技術は上がる一方で、告知方法や受容の進め方にはめざましい進歩はありません。むしろIT化やDW化によりコミュニケーション能力が落ちているとさえ感じます。
当院には様々な年齢や疾患の方が来てくださいますが、診断に対する反応は様々です。
どういった反応が正解とか不正解ではなく、出てきた反応が自然な反応なのです。
我々多職種チームは患者さん個々の受容の速度に合わせて寄り添い、患者さんの人生が少しでもHappyになれるように支えていきたいと思います。